
「結婚SANKA」編集長 五島 美由紀 / Miyuki Goshima
2000年入社。2018年、『結婚SANKA』のメイン商品のwebメディア移行に伴い、プロジェクトリーダーとしてけん引。その功績が評価され、2018年度第四クオーターMVPを受賞。『結婚SANKA』本誌のリニューアルや、webサービスへの移行にも携わる。二児の母として、育児・家事にも奮闘中。
プロローグ ~『結婚SANKA』のwebメディア移行とは~
北陸のブライダル情報を提供する『結婚SANKA』は、2018年12月より、webサイトを大きくリニューアルし、主力商品を紙メディアからwebメディアへと移行した。カラフルカンパニーにとって初めての「紙」から「Web」への商品シフト。プロジェクトを組んで、前例のない取り組みに挑戦した。
『結婚SANKA』はメイン商品のwebメディアへの移行を果たしましたが、その背景には何があったのですか?
以前は、紙媒体の『結婚SANKA』で気になった式場などを、webサイト『結婚SANKAナビ』で予約してもらう、という流れだったんです。でも、読者の生活の中でwebの役割が大きくなってきた今、本当にその流れだけでいいのだろうかと。また、サイト自体の仕様も古くなっていたので、結婚式場を始めとするお客様が、読者(ユーザー)に提供したい情報を満足に発信できないのでは?と感じていました。
そこで「読者(ユーザー)」「お客様」のどちらにとっても使いやすく、役立つメディアにするために、本誌ありきではなく、web単体でも成り立つ情報発信に切り替えることにしました。それに伴い、サイトの全面リニューアルし、商品そのものをwebへ移行。会社の事業戦略でwebサービスの重要性が高まる中で、このチャレンジは社内でもパイオニア的な役割を担っていました。
商品の移行・サイトのリニューアルは、どのように進めていきましたか?
会社としてはじめての取り組みだったので、手探りでした。全体の動きとしては、Web開発課、マーケティング課、編集課の異なる部署の担当者でプロジェクトを組み、毎週それぞれの領域での検討事項を持ち寄り一つひとつ解決していく。当時の検討事項を数えたら101項目もありました! そこで、課題ややらなければいけないことを洗い出して、対策を考え、スケジュールに落とし込んでいきました。
私の主な業務は、紙媒体として培ってきた『結婚SANKA』の世界観と、webメディアに持たせる世界観のすり合わせ。これをデザイナーと一緒に進めていきました。他にも、新しいwebサービスに情報を載せ替えるにあたり、お客様とのやりとりや、写真やテキストの加工がなかなか大変で。プロジェクトメンバーと、なんとかこの作業を進めていきました。
会社としても初めての取り組み。何が一番大変でしたか?
正解が無い中で、作っていくことです。前例もなく、サイトの開発も同時進行だったので、「今作っているものが、どういうカタチになるのか」も見えない状態。手探りで進めていくのは、かなり大変でしたね。誰も正解が分からないからこそ、プロジェクトのメンバーで話し合って決めたことを「正解」と信じて進めていきました。
このプロジェクトを通して感じたのは、「私は一人ではない」ということ。私にwebの知識が無くても、理解しているメンバーがフォローしてくれる。いろいろな領域でプロとして働く仲間たちがいて、一緒に全力でゴールを目指すことの、心強さみたいなものを改めて感じました。
苦労の末、リリースされたwebサービスの『結婚SANKA』は、これまでのwebサービスと何が違いますか?
式場1会場あたりの情報掲載量が増えたので、読者にとって充実したサイトになりました。また、お客様がサイトに直接入力できる情報が増えたことで、これまで以上に新しい情報をリアルタイムで発信することができるようになりました。
そしてこのwebサービスそのものが、『結婚SANKA』の主力商品となりました。
これまでの「紙メディア(雑誌)を通した情報発信の提案」から、「webサービスを使った情報発信の提案」へ。お客様への提案を、大きくシフトさせたことが、最も大きな変化ですね。
今後の目標は?
まだ、スタートラインに立ったばかり。もっと、サイトの使い勝手を良くして、もっと情報を充実させて、読者、お客様の双方から必要とされるサービスにしていきたいですね。
結婚式を挙げるカップルは年々減りつつあります。でも、結婚式を挙げたカップルを取材すると、みんな「式を挙げて良かった!」と話してくれる。やっぱり、結婚式っていいものなんですよね。これからも、北陸のカップルが挙げた結婚式を通して、結婚式そのものの魅力を伝えていきたいです。そして、北陸で結婚式をしたいと思った読者・ユーザーにとって、めっちゃ使えるサービスを提供できるよう、みんなでがんばっていきたいと思っています。