INTERVIEWカラフルな人

鍛冶 郁生(後編)【編集制作】

2015年新卒入社

編集制作

  • 2016年6月:『週末、金沢あそび。』創刊号を制作・ライティング

★前編-初めての編集・家づくりナビ- はこちら

★中編-コンセプトの見直し- はこちら

 

 

【中井】 だからやっぱりこの本、面白いもんね! これを見て行動する人たちと同じ目線で物事が伝えられているから、全ての記事に臨場感があるよね。この本を制作して、郁生にとって“ 嬉しかったこと ”はどんなこと?

【鍛冶】 そうですね…。この本の制作に半年以上かかっているんですけど、単純に本が出来上がった瞬間はやっぱり嬉しかったです。だけど、やっぱり読者に評価していただけないと意味がないので、そこはものすごく気にしていました。だから本屋さんでこの本を熱心に立ち読みしてくれている読者の方を見かけたときはすっごく嬉しくて、思わず「お願い!そのままレジに行ってください!」って念を送っちゃいました(笑)。そうして本当にレジに行って本を買ってくださった瞬間には、「報われた~っ!」ていう思いになりました。

 

鍛冶さん11

 

【中井】 まさに目撃したわけだ! 自分がつくったものが売れる瞬間を。税込880円、そんなに安い本じゃないけど、ちゃんと買ってくださるってことだもんね。本当にありがたいね。僕も、知人に「こんな良い本つくったんだ~!」と言ってくれた方がいてね。その方は昔、高級ブランドのアパレルにいた方なんで、ブランディングやデザインの見立ては結構シビアなんだよ。

【鍛冶】 評価していただけたっていうことは、それだけの価値をつくり出せたってことですよね! この本は「地元の暮らしをカラフルに」っていう企業理念のもとに、地元の人向けにつくったものだったんです。“ 地元の人に街の魅力を再発見しながら、週末遊びを楽しんでもらえるように ”っていうコンセプトで。でも今回、東名阪の読者の方からも反響が出ていて、この本を片手に金沢に遊びに来てくれるっていう展開も見えてきた今は、やっぱり金沢全体を盛り上げるには、地元の人だけでなく、県外の人たちにも見てもらえる商品をつくっていかなければいけないと思ってます。その点において、今回のこの『週末、金沢あそび。』は貢献できたんじゃないかと、この本を通してちょっと金沢が盛り上がったんじゃないかな、って感じてます。

 

鍛冶さん12

 

【中井】 そうだね。それに、こんな風に継続的に残っていく本はいいよね。週刊誌とか月刊誌とかもそれなりの良さは当然あるんだけど、この本は保存性がある。ここに「完全保存版」て書いてあるもんね!

これ、また出すの? 2017年版とか。読者から「ぜひ出して!」ってご意見がきたら…

【鍛冶】 出すしかないですね! ニーズがあるってことですから!

【中井】 望まれたことにはお応えするっていうことだよね。素晴らしいね、成長したね。この仕事に取り組んでみて、自慢したいことはある?

 

中井さん7

 

【鍛冶】 僕が所属するメディア企画課では、住宅情報誌や結婚情報誌といった専門誌を中心に制作していて、タウン系情報誌の経験やノウハウはほとんどなかったので、実は僕自身、お店の紹介の仕方とか打ち出し方に関してあまり自信がなかったんです。

そんな中で自分が担当したページのデザインや写真の撮り方にこだわり抜いて、僕のディレクションした写真が見事採用になったことは大きな自慢です! 他のいろんな雑誌を読んで、先輩にコツを聞いたりしながら何枚か撮って、最後の最後に粘って「もう1枚だけ撮ってください!」ってカメラマンに撮ってもらった写真が、見事誌面で採用になったんです!

【中井】 なるほどね。郁生が頑張ってディレクションした写真の他にも、この本を見たときに僕が良いなと思ったのは、内容が盛りだくさんでしっかりと情報が詰め込まれているところだね。こうやって詰め込まれている方が読者は読み込むんだよ。ファッション誌とかではないから何となく見るとかではなく、実用書として読み込んで、でその追体験をしていくっていう、この本ってそういう本でしょ。だからディティールが緻密な方が伝わりやすいんだよね。

 

鍛冶さん13

 

【中井】 この本で郁生はいろんなことを経験したじゃない。専門誌をずっと作ってきたけど、今回初めて違う領域に挑戦してみて学んだことがいっぱいあったと思うんだ。それをどんな形で今後、活かしていきたい?

【鍛冶】 まず、僕が学んだことの中で、“ 読者の生の声を聞いて、それに見合う答えを出していく ”ということが僕たちに求められる一番大切なことなんだって実感したんです。今回いろんな人にヒアリングして企画を修正しながらカタチにしていきましたけど、それは今後、専門誌でも全く新しい媒体でも、そして本に限らず新しいサービスでも同じだと思っています。実際にいろんな人の話を深く聞いて、本当に求められているものをキャッチアップしていく。その感度を意識してさらに高めていかなければいけないと思っています。

例えば、読者の声を聞くのはもちろん、取材で出会った方や、あるいは美容師さんだったりタクシーの運転手さんだったり、この街で暮らす人と話す機会は僕のまわりに無数にある。そしてその中に“ 今みんなが本当に求めているもの ”のヒントが散りばめられているはずなんです。僕はそういうものを、これから一つひとつ丁寧に拾っていきたいって思っています。

 

鍛冶さん5

 

【中井】 素晴らしいね! 実用書にとってはそれってすごく大事なことなんだよね。求められているものにちゃんと応えていくっていう。だけど、実用的であるだけでなく「世の中をもっと楽しもうよ!」といった“ 提案型 ”のものも打ち出していくことが出版社としての究極の目的なので、そこに行くためにはニーズに応えているだけでは実はダメなんだよね。

「こんな事が今トレンドで、こんな楽しみ方ができるんだよ」というものを読者に伝えていくためにも、僕たち自身が北陸の中の一番面白い人たちでなきゃダメ。僕たちが一番遊んでいて、一番面白い存在でなければ、「面白いことってこうだよ!」っていうことをカルチャーとして提供することはできないからね。

『家づくりナビ』のような実用的な領域もやりつつ、そこからさらに仕掛けていくところまで将来は手がけてほしいので、郁生、とにかく遊び倒して! 週末だけじゃなくてね。僕みたいに「エブリデイ、金沢あそび。」(笑)。

【鍛冶】 じゃあ、ぜひ第二弾はそんな感じで!

【中井】 『毎日、金沢あそび。』でいきましょうか(笑)!

 

 

鍛冶さん中井さん

 

-対談終了-

 

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