INTERVIEWカラフルな人

島津 和佳(後編)

2014年新卒入社

メディアプランナー(営業)

  • 関西の大学に進学後、カラフルカンパニーにUターン就職。メディアプランナー(営業)として『金沢情報』の提案営業やまちなか情報誌『machiL』の創刊などに携わる。

(前編のまとめ)

関西の大学からUターン就職し、県外での経験から得たものを活かした提案でお客さまに喜ばれる仕事ができたと感じた島津さん。その話を受けて、社長は「今後は常に自分の仕事を“作品として評価をしていく”気構えを持って」という期待を持つ。「評価」していくために必要なこととは…?

 

★前編-Uターン就職 県外での経験がお客様の役に立った- はこちら

 

【島津】 企画とかであれば、自分がいろいろ提案してできたなっていうのは、あります。

【中井】 お! 例えばどんな企画?

【島津】 『金沢情報』に手土産の特集があるんですけど、その誌面デザインが数年間ずっと同じで。「もっと各店の手土産を魅力的にPRできる方法はないか」とずっと考えていて。それで、企画会議の時に提案したんです。「手土産を渡す人が、『こんなお店で買ったんですよ』といった一言を添えて、渡してもらえるようにしたい」って。金沢には銘菓も多いし、手土産を受け取った方にも、そのお店の良さを知っていただきたいなと。それを踏まえて、写真を大きく見せるフォーマットに変更することと、職人技やお店の歴史をしっかり伝えられるような紹介文を追加することになりました。

 

 

【中井】 なるほど、『金沢情報』の手土産特集ね。その特集では、顧客に対する価値発揮だとか、読者の行動だとか、そういったものは何かガラッと変わったの?

【島津】 それまでのものより、読者の方からの反応が良くなったので、ご掲載いただいたお客さまからは「次の特集も掲載したい」ってすぐに言っていただけることが増えましたね。2年ほど同じ誌面デザインを使いました。自分の提案が受け入れられて、長く続くのは嬉しいなって感じました。以前は、単に手土産を並べただけの商品紹介になりがちでしたが、「手土産を買う方が、どうやってお渡しするか」「どんなふうに渡してほしいか」といった、手土産を選ぶ人の気持ちに寄り添うストーリーを描いたことで、それぞれのお店の特徴みたいなものが、より見えるようになったかなって。それで、読者も比較検討しやすくなって、行動に繋がったんじゃないかなって思います。

【中井】 そっか。う~ん…。惜しいなあ!

【島津】 え~!?

 

 

【中井】 今、和佳が話してくれたことだと、選ぶ人の視点で企画を見直したことは分かったんだけど、「和佳の介在があったから、どんな社会的な変化が起こったのか」っていうことが、わからないんだよね。つまり、読者の方とか手土産を販売するお客さまが、『金沢情報』や『金沢情報』の特集をきっかけにして、どんな血の通った物語を生んだのか。それはどんな意味や価値を持つものなのか。自分の作品だったら、本当はそこまで取りに行かなければだめなんだ。

【島津】 確かに。特集を通してどんな具体的なストーリーがあったかまでは、把握できていないのが現状です。

【中井】 そこまでこだわって取りに行くことではじめて、さっき言ったように「自分の仕事を評価して体系化して人に伝える」ということができるんだよね。

 

 

【島津】 そうですね。そこまで把握してないと、人には伝えられませんよね。

【中井】 これって実は、和佳が、何を伝えられた時に心が動いてるのかっていう、単純なことなんだ。「モノ消費からコト消費」っていう言葉があるよね。「モノがきれいに見えるので、選びやすくなりました」。それじゃあカタログでしかないでしょ? だけど、僕たちの事業って、そうではない。『金沢情報』で手土産を紹介することによって、読者の「これを持って、お世話になった人や大切な家族に感謝を届けたい」っていう想いと行動が生まれて、それがまた、いろんな人の関係性に影響を及ぼす。そんな人と人との物語のきっかけを作ってるんだよ。そして、その経験とかストーリーを知ることで初めて、人は心が動くんや。だから、僕たちは、そこまで見に行って、その体験を共有しておくことが、ものすごく大事なんだよね。

【島津】 うん、うん。そうですね、カタログをつくってるわけじゃなくて、読者とお客さまの物語のきっかけづくりができるメディアを私たちはつくってるんですよね。

 

 

【中井】 そう。だから僕たちは、『金沢情報』とかいろんな企画の先にある「一人ひとりの読者が、見て行動して、その結果どんな影響を及ぼしたか」っていうストーリーを追いかけなくちゃいけないんだよね。そのためには、アンケートの仕方とかも変えていく必要があるかもね。「誰に差し上げましたか?」とか「喜んでいただけましたか?」とか「お土産としてあなたの定番になってますか?」とか。そういうようなことを聞いていくと、「自分の仕事を人に伝える」っていうところも、少しずつできるようになってくると思うよ。

【島津】 ありがとうございます!

【中井】 この話は、さっき(前編)和佳に聞いた「将来子どもに伝えたい、作品としての仕事って、何かある?」っていうことと、根っこのところは同じなんだよ。お客さんの心が動くかどうかは、モノではなくて、コト。ストーリーに共感できるかどうか。それがないと「特集を変える」みたいな表面上のテクニックに終始しがちになってしまうんだよね。2017年のカラフルカンパニーのテーマは「もっとワクワク」だったよね。

【島津】 はい。そうでしたね。

 

 

【中井】 『金沢情報』や『machiL』の読者は、もっとワクワクさせてほしいんだよ。「なぜ心が動いたのか?」っていうのは、自分のことならわかるよね。その、心が動かされた理由を、自分の仕事でどう実現するのかっていうことを考え抜くってことが大事。

【島津】 そうですね。これから、意識して見つけていきたいと思います。

【中井】 読者の方が「今週の『金沢情報』、どんなんなんやろ?」って、ワクワクして開けるものになってるだろうか? それを、これからもっともっと、意識していってほしいな。

 

 

 

-対談終了-

 

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