INTERVIEWカラフルな人

小寺 春菜(後編)

2016年中途入社

編集制作・Webライター

  • 2016年にUターン転職で中途入社。入社後8カ月間はメディアプランナー(営業)として活躍。その後、編集課に異動し、『家づくりナビ』など有料誌を中心に、編集制作に携わり、2018年4月からWeb編集チームの一員としてWebライター業務を担当する。

(前編のまとめ)

東京からUターンし、「地元の情報発信や、イベント企画に関われる仕事をしたい」と地元で転職した小寺さん。カラフルカンパニーを選択した決め手は、「長く働けそうな職場環境」だった。メディアプランナー(営業)を経験した後、希望の編集制作に異動し、これからキャリアプランを積んでいくためには何をすべきなのか…?
 
★前編-東京からUターン転職。営業を経て編集に- はこちら

 

【中井】 これから目指す姿とかビジョンはある? 海外志向?

【小寺】 海外ですか(笑)。夫は海外行ってますけどね~。

【中井】 そうなんだ!

【小寺】 お酒関係の仕事をしているので。そうそう、「酒匠(さかしょう)」の資格って難しいらしいですよ。石川県に今、お一人だけいるみたいです。

【中井】 それ取ろうよ。

【小寺】 え? 「酒匠」の資格をですか?

【中井】 うん。

【小寺】 はははは(笑)。

 

 

【中井】 いや、結局ね。人材として社会に対して価値を生むっていう時に、いろんなアプローチがあるよね。これは元リクルートの藤原和博さんがおっしゃってることなんだけど。例えば、オリンピックに出る人ってすごく少ないよね。地球の70~80億人の中でせいぜい数千人くらいかな? その中でさらにメダルをとれる人なんて、ほんのわずかじゃん。さらに金メダルってなると、例えば競技数が120個くらいだとしたら、4年に1回全人類の中で120人しかいないわけだよね。これって途方もない価値だよね。

【小寺】 そうなりますね。

【中井】 オリンピックに出るってだけで、その人の人材価値ってすでに100万人に一人の存在ってことになるよね。

【小寺】 確かに。

【中井】 でも、そんな人材に今から我々がなれるのか?って言ったら、無理なんだよね。

【小寺】 そうですね(笑)。今からオリンピックには出れないですね。

 

 

【中井】 なんだけどね。世の中にあるいろんな価値で言うと、1万人の中で一人の存在になるということは、実はそんなに難しくないんだよね。

【小寺】 う~ん?

【中井】 もっと言うと、100人の中の1番を目指していくのって、例えば、小寺の旦那さんだったらさ、「石川にいる日本酒の会社の営業の中で1番になる」っていうふうに決めるとするじゃん。

【小寺】 はい。

【中井】 そうすると、酒蔵が石川県に例えば40軒あるとして、営業マンが100人いるとしたら、その中で一人しか持ってない「酒匠」はもう100人に一人の価値じゃん。で、100分の1と100分の1を掛けると、1万分の1の価値を生むわけだよね。そこにもう1個、100分の1の価値を掛けると、100万人に一人の価値を生むわけ。そういうビジネスキャリアの積み方をするのがいいよって、藤原さんはおっしゃってるんだよね。だから、100人に一人の価値を3つ掛け合わせることで、その人っていうのは100万人に一人の価値を持ってピンで生きていける存在になれるんだよね。

【小寺】 なるほど。

 

 

【中井】 何か1つの領域で100万人に一人の価値になろうとすると、女性歌手で言えば、例えば安室ちゃんとかね。今から安室ちゃんは無理じゃん。…なれるかな?

【小寺】 ちょっと厳しいですね(笑)。

【中井】 ちょっと厳しいかな。ちょっとだけね(笑)。だけど、100分の1、100分の1、100分の1の掛け合わせで100万人に一人の人間には、実はなれるっていうこと。

【小寺】 100人に一人の掛け合わせ。確かに。

【中井】 だから、日本酒のメーカーで、「酒匠と、ソムリエと、ダンスができる」とか、まあ、何でもいいんだけど、そういうのを組み合わせれば、唯一無二の存在になるので、何やっても食っていける存在になれるってこと。

【小寺】 なるほど。例えば「料理ができる」とかでもいいってことですよね。

 

 

【中井】 そうそう。だから今後の人材価値を高めていく方法論としては、そんなに専門性が高くなくてもいいから、いくつもの複合的な価値の掛け算で唯一無二の存在になるっていう方向性を目指すのがいいんじゃないかな。「ある領域の中で100分の1ぐらいの存在意義を持つものになっていくのが、自分の将来を形づくっていく上ですごく大事なことですよ」ってことだよね。語学でもいいんだよ。

【小寺】 そうですね。

【中井】 小寺はまだ20代だもんね。これからも数十年仕事をしないといけないと思うので、今言ったようなことを視点として持てるといいと思うよ。

【小寺】 はい。ありがとうございます。

【中井】 小寺から、何か、新卒の人とかに伝えたいことってある?

 

 

【小寺】 そうですね。前半でも少し話したんですけど、営業から編集に来た立場として、一度営業を経験するっていうのは大事だなって思ってます。

【中井】 なるほど。ものづくりをする編集であっても、みんな、営業を経験した方がいいんじゃないかと。確かに、営業をしないと、マーケットのことやお客さんのこともわからないもんね。

【小寺】 そうですね。

【中井】 「いいものが、どういうものか」っていう基準を知ることが、大切ってことだね。

【小寺】 営業を経験してなかったら、何て言うか、自己満足の文章だったり、読者の視点だけに偏った企画しか作れなかったかもしれません。営業の社員に対する対応だったりとかも、たぶん違ってたんだろうなと思います。

【中井】 うん、うん。そうかもしれないね。「わからないこと」に対して、人間って2通りの対応しかないんだよ。拒否するか、知るために努力するか。で、みんな努力しないので。なぜなら「自分の仕事で手一杯だから」って、よく言っちゃうんだけど。だけど、「知ってる」ことって、すごく大事だよね。

 

 

【小寺】 カラフルカンパニーで営業をやってみて、学生の時に私が思い描いてた営業っていうものとは、いい意味で違ってました。

【中井】 どういうこと?

【小寺】 営業って、お客さんに頭下げてペコペコする仕事だって思ってて。学生の頃は、絶対営業はやりたくないって思ってたんです。

【中井】 完全にテレビとかの刷り込みだよね(笑)。

【小寺】 ですよね(笑)。でも、カラフルカンパニーで営業の仕事をしてみて、お客さまと営業って対等なんだってわかったっていうか。自分が一人の営業担当としてお客さまに価値を提供して、それに納得してもらえたらその対価をいただけるっていうのが、おもしろいって感じましたね。

 

 

【中井】 そうなんだよ。営業ってクリエイティビリティの塊なんだ。同じ商品でも、営業担当によって売れるか売れないか全然変わってしまうからね。例えば、アフリカで靴を売る話、以前にもしたかな? 二人の靴の営業担当がアフリカに行った。一人は「全然ダメです。アフリカには靴を履いている人が一人もいないので、靴を売ってもきっと誰も買ってくれません」と言った。もう一人は「素晴らしいです! まだ誰も靴を履いていないので、きっと大勢の人に買ってもらうことができます」と言った。事実は一つでも、その解釈ってその人次第でいろいろできるんだよね。事実からどんな創造をするかの全権を委ねられてるわけだから、営業って最高にクリエイティビリティな仕事だと僕は思ってる。そして顧客からの感謝の対価としてお金をいただくわけだよね。

【小寺】 そうですね。私の営業のイメージは、完全にテレビドラマの影響を受けたものでした(笑)。

【中井】 世の中の人に、正しく営業というものを知ってほしいよね。最初は大変なんだけどね。「いらない」って断られたりするしね。

【小寺】 そうなんですよね。

【中井】 お客様は「売りつけられる」って思った瞬間、拒絶するからね。営業って大変とか、厳しいだけって思ってる人は多いけど、本当は違うってこと知ってもらえたらいいね。素晴らしい仕事だからね、営業って。

【小寺】 そうですね。私は営業の経験を活かして、これからも編集制作の方でがんばります。

 

 

ー対談終了ー

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