INTERVIEWカラフルな人

團野 智典(後編)

2007年新卒入社

編集制作

  • 2012年:入社5年目で『家づくりナビ』編集長に
  • 2013年4月:係長へ昇進
  • 2014年10月:本社メディア企画課 課長代理へ。入社8年目でマネージャー業務を担う
  • 2015年4月:課長へ最年少昇進。『家づくりナビ』『結婚SANKA』『週末、金沢あそび。』『金沢ラーメン案内』『Lunch Fan!』などの編集長を兼務。『ココカラ。』事業の立ち上げにも携わる
  • 2015年度:年間MVP受賞
  • 2017年度:編集統括部マネージャー部門 上期・下期 MVP受賞

(中編のまとめ)

これまでのメディア作りは広告モデルが中心だった。しかし、編集メンバーの自信につなげたいという思いから、編集主体のメディア『週末、金沢あそび。』にチャレンジした團野さん。本が出来上がるまでには想定外の苦労も数々あったが、結果として、編集メンバーの達成感や充実感はとても大きかった。「チャレンジすることの大切さ」を実感した團野さんの、次なる挑戦とは?

 

★前編-入社8年目でマネージャー業務を担う- はこちら

★中編-編集主体の媒体作りへの挑戦- はこちら

 

【中井】 今の自分の仕事の中で、一番難易度の高い仕事って何なの?

【團野】 今、難易度が高いのは、「JSAT(ジェイサット)プロジェクト」ですね。

【中井】 JSAT」って、簡単に言うとどういうこと?

【團野】 今まで本を作るたびに写真を撮ったり取材したりしてましたが、そうやって集めた写真やデータを、ひとつのデータベースにすべて集約する仕組みです。その写真やデータといった情報を、社内の誰もが確認できる・引き出せる・入れられる、という状況にして、集約した情報を有効活用できるようにしたいと考えています。そうすることで、営業・編集・マーケティングのスピード感は確実に上がりますし、新しいメディアを作るための開発力も上がるはずです。

【中井】 カラフル版ビッグデータみたいなやつ?

【團野】 そうです。ビッグデータですね。

 

 

【中井】 なるほど。それが完成すると、我々の働き方は劇的に変化するの?

【團野】 まず、無駄がなくなります。素材を探す時間、素材がない場合に再度撮影する時間が短縮できるので。それから、顧客のことをより深く・簡単に知れるようになります。属人的なシステムにおいては、お客さまの担当営業が変わると、そこで引き継ぎ漏れが発生したり、大切なことの申し送りが不十分だったりといったことが起こりがちです。だから、そういったことをすべて一カ所に集約したい。誰の目でも自由に見れるということが非常に良いと思います。また、すでに運用しているWebサービスを手始めに、それぞれのユーザー情報をストックして、私たちが持っているお店などの地域情報と掛け合わせることで、新たなメディア開発の精度やスピード感も確実に上がるでしょうね。

【中井】 なるほどね。それはAIとかも組み合わせるの?

【團野】 はい、AIも組み合わせます。

 

 

【中井】 この間、NHKAIの特集をやっていてね。NTTdocomoさんが、個人の行動データをビッグデータ化して、それに時間帯別の人の動きとタクシーの乗車率のデータを掛け合わせて、タクシー会社がその時間帯どこに車を走らせて、どの場所だと乗降客の多い・少ないがある、っていうデータを導入したらしいんだけど。見事に乗車率が上がって、生産性が上がったんだってね。そういうことを、通信会社がやり始めているっていう内容だった。これ完全にAIを使ってやってるらしいんだけど、それがうちで出来たときには、本当に真の意味で「地元の暮らしをカラフルにしていく」ための、いろんな提案ができる会社になっていくんじゃないかな。それはかなりおもしろいよね。

【團野】 おもしろいと思います。採用活動をしている中でよく耳にするんですけど、うちって出版社のイメージが強いんです。紙メディアのイメージというか。だけど、僕らの価値は情報を使ってマッチングをしていくことにあると思っています。すでに、個別ニーズに応じた対面相談サービス『ココカラ。』事業は成長事業になりつつあると思うんですけど、そこに、出版社からの脱却というか、「進化」できるベースがあるんじゃないかって思っています。

 

 

【中井】 目的としては、業務の効率化を図るために、いろんな部署・いろんな人・いろんな場所に保存されているようなものを一元化することで、効率を上げていくってところが、まずスタートだってことだね。そしてそれを統合して、いろんな目的を持って編集していくことによって、生み出す価値が変化しますよ、っていうことを仕掛けていきたい、ってことだよね。我々は『金沢情報』や『富山情報』、『新潟情報』も含めて、インフラを持っているよね。このインフラの活用方法の多様化が、今後の事業の成長性を決めていくということになっていくので、紙はもちろんだけど、紙をベースとした価値の積み上げという点でも、JSATプロジェクトの取り組みは非常に魅力的だということだね。他にも、今やろうとしてることや仕掛けていることって何かあるの?

【團野】 新しいWebサービスを考えています。

【中井】 新しいWebサービス。うむ。

 

 

【團野】 『金沢情報』は素晴らしいメディアですし、本当にいいインフラになっていると思います。ただその一方、例えばWebやアプリを使うスマホ世代にとっての情報の提供の仕方や情報の届け方っていう点は、非常に弱いと感じていて。僕はカラフルカンパニーの「情報弱者を作らない」って理念にすごく共感しています。これだけ情報が溢れていて、取捨選択も難しい中で、一つの選択をする手段として情報ってやはり重要だと思うので。その届け方として新しいWebサービスを考えています。ほんと、スモールスタートで進めていくような形になると思うんですけど。

 

 

【中井】 元リクルートの藤原和博さんがおっしゃっているんだけど、杉並区「和田中」の「よのなか課」とかで有名な藤原先生ね。現代は「成長社会」から「成熟社会」に完全に移行していて、成熟社会における生き方とか、社会から要請されるものっていうのは、変化してきているんだよね。「成長から成熟に入った時には、“ 正解主義 ”から“ 修正主義 ”に変わっている」って。そして、修正主義の社会においては、今言ったスモールスタートっていうのが正しいやり方だって。世の中に出してみて、世の中の要請と我々の伝えたいことのマッチングがどこにあるのかを常に確認して、直していくことが、すごく大事だよねってこと。修正主義で物事を捉えていくことが、これからの成熟社会におけるあり方として、もう当たり前になっているんだよって。

 

 

【中井】 金沢って、歴史と伝統と文化が豊かな県なので、いわゆる「正しいものは何」とか「正解はこういうこと」っていうことを教えられている人が非常に多い社会だと感じる。そんな世の中と、日本全体が動いていく世の中とのギャップが今起きているから、そこを我々は埋める存在にならなければいけないというのが、うちの10年後、20年後の姿だなあと思っているんだよね。ぜひその領域に向けて、團野さんにはこれからも頑張ってもらいたい。

【團野】 はい。

 

 

【中井】 本当の意味で、地元の暮らしをカラフルにしたいっていうのはどういうことかと言うと、地方が自立して生きていけるってことだと思う。真の地域活性とは、自立だと思っているので、自立することに挑戦し続ける社員が増え続けるとか、そういったお客さまをたくさん巻き込むとか、そういう読者さんやサービスをご利用いただく皆さんが、主体者として「自分たちも地域を活性化するための責任を負います」という社会になっていくために、その中心として我々は働いていかなければいけないと思っていて。予算があって仕組みで分配するということではなくて、ないものは自分たちで考えて作り出すとか生み出すとか。そういう社会に完全に変わっているから、そういうことを実現するために、いいメディアをつくるというよりは、そういう思想・考え方を世の中にちゃんと伝えていく、発信する、そんな会社にしていってもらえたら嬉しいね。

【團野】 本当そうですね。

 

 

【中井】 30代の人たちが次世代を担っていかなければ、次の時代には対応できないよね。そういった意味では、人材採用がすごく大事。中途採用も新卒採用も含めて。とにかく将来を一緒に創っていける人たちをできるだけたくさん仲間として迎えていくような、そういう活動。いろんな意味でね。だから、おもろいメディアをつくっていくのもその一つだし。いい会社にしていくためには、営業も編集制作も関係ない。担っている領域が違うだけで目的は同じだから。本当にいい会社にしていくためのベクトルに向けて、一致したところで取り組んでいってもらいたいと思います。

【團野】 はい、そうですね。頑張ります!

 

 

-対談終了-

 

 

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