INTERVIEWカラフルな人

一ノ瀬 郁未(前編)【グラフィックデザイナー】

2010年新卒入社

グラフィックデザイナー

  • ブライダル情報誌『結婚SANKA』リニューアル(2016年9月20日発行)のデザイン責任者に大抜擢!

【中井】 今日は、一ノ瀬 郁未さん。郁ちゃんは、2010年新卒入社。2010年のカラフルカンパニー(当時はケー・シー・シー)入社は郁ちゃん1人だけだよね。厳選採用! デザイナーとしてキャリアを積んでもう6年?

【一ノ瀬】 はい! まる6年たって、今7年目です。

【中井】 もうすっかりお姉さんになったね~。『金沢情報』と『Link』と『結婚SANKA』…うちの媒体ほとんど手がけてるよね。産休育休中の先輩に代わって頑張ってもらっているけど、今回は『結婚SANKA』のリニューアルに、デザイン責任者として中心となって携わってもらったんだよね。これは指名があったの?

 

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【一ノ瀬】 1年前くらいから「そろそろ媒体を何かひとつ専門でやってみない?」という話はいただいていて、『結婚SANKA』のリニューアルが決まったときに「『結婚SANKA』を一ノ瀬さんにお任せします」と。

【中井】 最初に聞いたときはどうだった? よっしゃー!って感じ?

【一ノ瀬】 最初に聞いたときは、もう頭の中が真っ白になりました。それまでは、歴史のある情報誌を引き継いで担当するという経験しかなかったので。今回のようにリニューアルして根本から変えるというのは初めてで、すごくプレッシャーを感じました。でも、任されたんだったら、やってやろう!と思って、「お受けします!」とやる気いっぱいでお引き受けしました。

【中井】 リニューアルにも度合いがあるもんね。車の世界でいうとマイナーチェンジと、フルモデルチェンジみたいな。今回どっちかっていうとフルモデルチェンジに近いもんね。リニューアルの時間はどれくらいあったの?

 

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【一ノ瀬】 話が表面化してきたのは昨年の6月ごろなんですけど、実際にデザインに取りかかり始めたのは今年の4月からだったので、その間10カ月くらいの準備期間がありました。編集部でのミーティングを重ねたり、そのときはまだリニューアル後のコンセプトは決まっていなかったんですけど、個人的に競合のブライダル情報誌などを参考に自分なりにイメージを膨らませたり、最近のウエディングのトレンドを押さえたり、勉強の期間にしていました。

【中井】 コンセプトはどうやって決めていったの?

【一ノ瀬】 コンセプトに関しては、編集部の方でざっくりとしたイメージが出来上がった段階で私もミーティングに参加して、より具体的なイメージをつくりあげていきました。編集長からリニューアル後のコンセプト提案を聞いたときは、私自身がこの媒体のターゲット層だったのもあって、すごく“ しっくり ”きまして。この共感があったからこそ、今までの『結婚SANKA』以上に読者の方に寄り添える情報誌をつくっていける!と手ごたえを感じながらコンセプトを固めていくことができました。

【中井】 なるほどね。そのコンセプトを聞いて、すぐデザイン作業に入ったの?

【一ノ瀬】 そうですね。まず「デザインコンセプト」を1枚の書面に、文章でまとめるところから始めました。みんなで目指していくデザインの指針になるように、イメージのサンプルなどを参考に書き起こしていきました。 

 

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【中井】 デザインコンセプトは、一言でいうとどんな感じ? イメージのサンプルは、参考にしたメディアとかあるの?

【一ノ瀬】 一言でいうと「シンプルで上品、かつ親しみやすく」ですね。参考にしたのは、実はターゲット層よりも少し上の30~40代の主婦層に向けた女性ファッション誌なんです。女性が雑誌を選ぶとき「自分より少し年上のお姉さん」に憧れを抱いて、少しだけ上の年代向けの雑誌を選んだりするんですよね。だから今回、20代後半~30代半ばのターゲット層の女性にとっての「少し大人っぽくて上品な女性像」として、それらのファッション誌を参考にさせてもらったんです。

【中井】 わかるよ~! 僕も中学生のとき好きだったアメリカンカジュアルの雑誌があって、それを読んで東京の竹下通りや原宿に憧れたり、伊勢丹で買い物したい!と思ったり(笑)そういうちょっと背伸びしたい!っていう憧れの部分をテイストとして盛り込んだってことだよね。それでデザインコンセプトが固まって、編集部のトップにプレゼンをして、一発でOKもらえたの?

 

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【一ノ瀬】 いえ。編集部のトップから「本当にこれでいいの?」と厳しい問いかけをいただきまして。そこで、コンセプトが本当に北陸の花嫁さんたちに響くものになっているか確認するために、結婚間近の女性に集まってもらって座談会を開いたんです。そのとき、今回のコンセプトは一切内緒にして、全くのゼロベースで始めました。最近の女性雑誌をばーっと並べて、それぞれの雑誌の印象とか、いつも雑誌をどんな風に読んでいるのかなどヒアリングしたんですけど、そこで驚くべき意見が出たんです!

【中井】 どんな意見が出たの?

【一ノ瀬】 まず一番びっくりしたのは「雑誌をあまり読まない」っていう人が結構多かったんです!

【中井】 オイッ(笑)! 今の人たちって雑誌を読まないの!?

【一ノ瀬】 雑誌というか、文字を読まないという傾向があるらしくて。「もう縦書きもツライ」っていう話も出ちゃったりして。

【中井】 ちょっと待ってー! 縦書きがツライ!?

 

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【一ノ瀬】 そうなんです。スマホの横書き文化の浸透なのか、縦書きもツラく感じるし、あまり文字を読み込まない。だから情報がぎっちり詰め込まれた記事よりも、「ちょっとずつ自分が必要な情報だけをかいつまんで見られる記事」の方が受け入れやすいみたいなんです。

【中井】 旅館のごはんのように鍋も出てお刺身も出て…ていうフルコース形式よりも、ビュッフェ形式で自分の好きなものだけ取って食べる、みたいな?

【一ノ瀬】 すごく近いです。今は仕事をしてる女性が多いこともあって、時間をかけて文章を読む習慣があまりないからか、写真が大きく載っているページを好んで読むっていう、ビジュアル重視の方も多くて。パッと見て自分がほしい情報だけ把握できる誌面構成の方が読みやすい、という意見が大多数だったので、この意見は参考にさせていただきました。

【中井】 へえ~。その発見は大事だね。そういった意見を踏まえて、デザインコンセプトはもう一度練り直したの?

 

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【一ノ瀬】 いえ、デザインコンセプトは、結果変えませんでした。イメージや雰囲気はやっぱり「可愛らしさ」より「すっきりしていて、雰囲気のある上質さ」を好む方が多かったので。『結婚SANKA』編集長と私のイメージしたものにズレはなかったと、座談会で確信を持てたので貫き通しました。

【中井】 なるほど。ここまでで「デザインのリニューアル」という大きな山の中では何合目に来た感じなの?

【一ノ瀬】 まだ登山口に立ったくらいです。デザインコンセプトが決まって、やっと登坂ルートが見えてきたというか…。

【中井】 じゃあ、ここから先が本当に大変なわけだ!

 

 

※後編-「こんなブライダル情報誌ほしかった!」全てはその声を聞くために- に続く

 

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